しらふ倶楽部

昭和の漫画(劇画)を遠望する

『少年手帖』発刊40周年

鈴木翁二著『少年手帖』(望遠鏡社版)は、1982年6月30日の発行である。
本の奥付にある雨影知逢という人物が、本ブログの管理人ことわたくしのことであるが、ちょっと出過ぎの感があり恥入るばかりであるので、もし再刊の折りには該当かしょは目立たなくするのが良いと思う。

 

個人的な話になるが、小学生のころから雑誌のようなものを作るのが趣味で、あるときは弟を巻き込み、あるときは同級生たちを集めて作り、あるときは一人に戻り、編集長は自然にわたくしになっていた。高校1年で立ちあげた漫画研究会は翌年に下級生も若干加わった。漫画が多いのは、最初に手本にした少年雑誌に漫画が多かったからであろう。
(学生時代に参加した某会は年長者が多かったので、編集長にはならなかったが、あの会は会誌も出せなかったような気がする)
そんなわけで、子供編集長のまま成長してしまった感があり、人に迷惑をかけたこともあるであろう。
少年手帖 鈴木翁二
少年手帖 鈴木翁二

さて1970年代に、FM雑誌というのが隔週で何種類か発行され、購入者のお目当てはFM放送の2週ぶんの番組表であり、番組表をマークしながら、エアチェック(放送をカセットテープに録音すること)するのが主目的だった。
FM雑誌に臨時増刊号というのがあり、オーディオ機器の特集の内容だが、ある古書店で手にとってみると、B5判サイズの鈴木翁二氏のイラストが何枚も掲載されているものがあった。古雑誌が200円(珈琲1杯分)としても4枚の絵なら1枚50円で高いものとも思えない。あとでいろんな雑誌に少しづつ同様の絵が掲載されていたことも知ることになった。
その雑誌からの4枚の切抜きは、本を作るときに利用され(著者のもとに原画がなかったため)、本の完成後に他の原画を著者に返送するときに、これらの切抜きも一緒に送った。
それからちょうど40年になる。